ワセクロと英国紙ガーディアンが「東京」テーマに議論 / 「五輪が東京の矛盾を隠してないか」 / 東京・渋谷で「世界の都市」東京編のキックオフイベントが開催

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ガーディアンに掲載されたワセクロの記事 “Guardian Tokyo week: How Tokyo’s suburban housing became vast ghettoes for the old”もお読みください。日本語版もほどなくリリースです。

パネルディスカッションに参加者したパネラー。左から、神保哲生さん、石川由佳子さん、渡辺周編集長、ジャスティン・マッカリーさん、杉田真理子さん、太田浩史さん==2019年6月10日、東京都渋谷区渋谷3丁目 (C) Waseda Chronicle

ワセダクロニクルは6月10日夜、英国の有力紙ガーディアンが主催するトークイベントに招かれ、「東京が描く未来図」をテーマに意見を交わした。東京・渋谷の100BANCHで開催され、移民やLGBTQなどをめぐって議論を交した。ワセクロは、ガーディアンの「世界の都市」(原題 Cities)」の東京編の取材班。渡辺周編集長は、都営団地で孤独死が相次いでいる現状を指摘し、「東京で高齢化と貧困が進行している。東京五輪がそうした東京の矛盾を隠すためのカムフラージュになっている」と問題提起をした。

この日のイベントには雨の中、約50人が参加した。パネルディスカッションにはワセクロの渡辺周編集長のほか、ガーディアン東京特派員のジャスティン・マッカリー記者や東京ピクニッククラブ共同創始者の太田浩史・東京大学講師らがパネラーとして参加した。イベントは、「世界の都市」東京編がこの日から始まったことを受け、「東京週間」と銘打って企画された。ワセクロは、ガーディアンの提携の呼びかけに応え、企画の取材と執筆をした。

マッカリー記者が、オリンピックの開催や入管法の改正によって外国人が増えていくことに対し「東京の人に抵抗はないのか」と言及すると、様々な意見が相次いだ。渡辺編集長は静岡県浜松市の日系南米人について、「浜松市にいたとき、地域とのいさかいが多いのを目にした。東京は今、うまくやっていけるのかが問われているんだと思う」と語る。一方で、ビデオジャーナリストの神保哲生さんは「下町は意外と外国人に寛容だ」と地域間でのギャップがあることを指摘した。

「LGBTQも忘れないで」

会場からの質疑では、トランスジェンダーの参加者から声が上がった。「外国人ばかりでなく、LGBTQも忘れないでくださいね」。渡辺編集長は「地方では自分のセクシュアリティを表に出しづらくても、新宿2丁目ではカミングアウトしやすい」と、東京がLGBTQに果たす役割についても言及した。様々なマイノリティに対して東京はどう開かれていくのかが議論になった。

「ワセクロの独立性の高さに注目」

会場には「世界の都市」を担当するクリス・ミッシェル記者も来日して参加。ミッシェル記者は、ワセクロに提携を持ちかけた理由について「インディペンデント・メディアであることはとても重要だし、他国のそういった組織とつながっていかなければならない。ワセダクロニクルの独立性の高さに注目した」と語った。

 

イベント終了後、肩を組むガーディアンのクリス・ミッシェル記者(左)とワセクロの渡辺周編集長=2019年6月10日、東京都渋谷区渋谷3丁目(C)Waseda Chronicle

「常識にとらわれない若いエネルギーの集まり」をコンセプトにした場所に50人を超える人が集まった=2019年6月10日、東京都渋谷区渋谷3丁目(C)Waseda Chronicle

トークイベントがあった日、渋谷は雨だった=2019年6月10日、東京都渋谷区渋谷2丁目(C)Waseda Chronicle

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