【イベント】ワセクロ・MEGRI、灘高にいく / 関西で初シンポ「医師と製薬マネー」

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灘高のホームページ

ワセダクロニクルと医療ガバナンス研究所は2019年6月30日(日)、医師と製薬マネーをテーマに関西で初めてシンポジウムを開きます。場所は神戸市の灘高校。日本屈指の名門校として、数々の名医を輩出した学校です。

ワセクロと医療ガバナンス研究所は2019年1月15日、医師に流れる製薬会社の資金をガラス張りにする「マネーデータベース『製薬会社と医師』ーーあなたの医者をみつけよう」(2016年度版)を公開しました。

日本で唯一のこのデータベースには、公開から2ヶ月たらずで220万ビューがありました。3,000時間かけて作った甲斐があります。誠にありがとうございます。

作業は大変でした。当時の様子を私たちは記事にこう紹介しました。「目を皿のようにしてパソコンに向き合い、小さい文字や数字を確認し、30万件を超すデータを整理したのです。和気藹々と作業が進んだわけではなく、教室は殺伐とした空気になり、学生からは覇気が失われていきます。近づくのが怖かったものです」ーー

このデータベースによって、患者の皆さんが治療が適切かどうかを自ら判断できる選択肢を提供することができました。公開後、大きな反響をいただきました。データが入手できる最新年度である2017年度版も作成中です。引き続き応援をよろしくお願いいたします。

データベースの分析を通し、有力医師たちと製薬会社との「ズブズブな関係」が見えてきました。ワセクロは記事を通して、医療ガバナンス研究所の医師たちは論文でその実態を明らかにしてきました。

多くの医師が医学を志したかつての学び舎・灘高校で、医師とは誰のために働くのか、製薬会社との関係はどうあるべきかを考えてみたいと思います。

【シンポジウム概要】

「灘高で語る『医師と製薬マネー』」

日時: 2019年6月30日(日)13時30分 (開場13時00分、16時30分終了めど)

場所: 兵庫県神戸市東灘区・灘高等学校 視聴覚教室(定員240人)

登壇者: 尾崎章彦(乳腺外科医・MRIC Global編集長)、加藤晴之(編集者・加藤企画編集事務所代表)、上昌広(内科医師・医療ガバナンス研究所理事長)、谷本哲也(内科医師・MRIC Global編集委員)、仲野徹(内科医師)、山本佳奈(内科医師)、渡辺周(ジャーナリスト・ワセダクロニクル編集長)の各氏(50音順)

参加費: 1,000円(資料代等)

参加方法: 事前申込制です。こちらからお申し込みください

お問い合わせ: ワセダクロニクル運営事務局(contact★wijp.org、★は@)まで

【登壇者略歴】

◉尾崎章彦(おざき・あきひこ): 乳腺外科医。1985年生まれ、福岡県出身。2010年3月 東京大学医学部後、国保旭中央病院で初期研修。研修医時代に経験した東日本大震災に影響を受けて、2012年4月からは福島県に移住。会津若松市、南相馬市での勤務を経て、2019年7月 ときわ会常磐病院乳腺外科。診療の傍ら、震災後の浜通りの住民の健康問題に取り組んでいる。また、製薬企業と医師の金銭関係に対して、現場から問題提起を続けている。ワセダクロニクルが加盟する国際ネットワークGIJN主催のアジア大会(2018年、韓国ソウル市)では、「製薬マネーと医師」をテーマにワセダクロニクルとともに共同スピーチをする。ワセダクロニクルのコラムニストでもある。コラムニストとしての記事は「【二階の硝子窓】製薬企業と医師への『厳しい視線』」。

加藤晴之(かとう・はるゆき): 編集者/加藤企画編集事務所代表。1955年大阪生まれ。1980年3月東京大学文学部卒業。1998年『フライデー』編集長。2006年『週刊現代』編集長。2016年末に「加藤企画編集事務所」を設立。著書に『働く、編集者』(宣伝会議刊)。2013年「本屋大賞」を受賞した百田尚樹氏の『海賊とよばれた男』を担当、450万部のベストセラーに。ほかに、『白洲次郎 占領を背負った男』(北康利・山本七平賞受賞作)、『僕は君たちに武器を配りたい』(瀧本哲史・2012ビジネス書大賞)、自動車業界の「タブー」に挑んだ『トヨトミの野望』(覆面作家・梶山三郎)、『告白 あるPKO隊員の死・23年目の真実』(旗手啓介)、18年5月には、世界でたった一人のシャークジャーナリスト・沼口麻子さんの『ほぼ命がけサメ図鑑』を編集。

◉上昌広(かみ・まさひろ): 内科医師。特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所理事長。1968年生まれ、兵庫県出身。東京大学医学部医学科を卒業し、同大学大学院医学系研究科修了。東京都立駒込病院血液内科医員、虎の門病院血液科医員、国立がんセンター中央病院薬物療法部医員として造血器悪性腫瘍の臨床研究に従事し、2016年3月まで東京大学医科学研究所特任教授を務める。内科医(専門は血液・腫瘍内科学)。2005年10月より東京大学医科学研究所先端医療社会コミュニケーションシステムを主宰し、医療ガバナンスを研究している。医療関係者など約5万人が購読するメールマガジン「MRIC(医療ガバナンス学会)」の編集長も務め、積極的な情報発信を行っている。『復興は現場から動き出す』(東洋経済新報社)、『日本の医療 崩壊を招いた構造と再生への提言 』(蕗書房)、『日本の医療格差は9倍 医師不足の真実』(光文社新書)、『医療詐欺 「先端医療」と「新薬」は、まず疑うのが正しい』(講談社+α新書)、『病院は東京から破綻する 医師が「ゼロ」になる日』(朝日新聞出版)など著書多数。

◉谷本哲也(たにもと・てつや): 内科医師。MRIC Global 編集委員. ナビタスクリニック立川(東京都立川市)、ときわ会常磐病院(福島県いわき市)、 霞クリニック・株式会社エムネス(広島県広島市)、 特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所所属。日本内科学会総合内科専門医、日本血液学会専門医・指導医。1972年生まれ、鳥取県出身。1997年九州大学医学部卒業後、内科医師として宮崎県立宮崎病院、国立がんセンター中央病院、松山赤十字病院、九州大学病院、鳥取大学病院等で勤務。2007~2012年。PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)審査専門員。2012年より分野横断的に英文医学誌への掲載を目指す谷本勉強会を開始。その成果を『NEJM(ニューイングランド医学誌)』『JAMA(米国医師会雑誌)』『ランセット』『ネイチャー』等に発表している。著書に「生涯論文!  忙しい臨床医でもできる英語論文アクセプトまでの道のり」(金芳堂、2019年)、「知ってはいけない薬のカラクリ」(小学館、2019年)がある。ワセダクロニクルのコラムニストでもある。コラムニストとしての記事は「【二階の硝子窓】国の審議会にも注入される驚きの製薬マネー」。

◉仲野徹(なかの・とおる): 内科医師。大阪大学大学院生命機能研究科 / 医学系研究科・教授。1957年大阪市生まれ。大阪大学医学部医学科を1981年に卒業、内科医として3年間勤務の後、大阪大学医学部・腫瘍病理部門助手、ドイツ・ハイデルベルクのヨーロッパ分子生物学研究所研究員、京都大学医学部・医化学(本庶研究室)助手、講師を経て、1995年に大阪大学微生物病研究所・遺伝子動態研究分野教授、2004年から現職。2012年、日本医師会医学賞受賞。「いろいろな細胞がどのようにしてできてくるのか」についての研究をおこなっている。主な著書として『幹細胞とクローン』(羊土社、2003年)、『なかのとおるの生命科学者の伝記を読む』(学研メディカル秀潤社、2011年)、『エピジェネティクスーー新しい生命像をえがく』(岩波新書、2014年)、『転換期を生きるきみたちへ』(共著:内田樹編、晶文社、2016年)、『こわいもの知らずの病理学』(晶文社、2017年)、『(あまり)病気をしない暮らし』(晶文社、2018年)など多数。趣味は読書、僻地旅行、義太夫語り。

山本佳奈(やまもと・かな): 内科医師。1989年生まれ。滋賀県出身。2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。福島県南相馬市やいわき市の勤務を経て、現在ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、ときわ会常磐病院非常勤医師、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバーザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)がある。ワセダクロニクルのコラムニストでもある。コラムニストとしての記事は「【二階の硝子窓】お弁当とお医者さんとのほっかほかな関係」。

◉渡辺周(わたなべ・まこと): ジャーナリスト。ワセダクロニクル編集長。1974年神奈川県生まれ。大阪府立生野高校、早稲田大学政治経済学部を卒業後、日本テレビに入社。2000年から朝日新聞記者。名古屋本社社会部、東京本社特別報道部などで活躍。大学を拠点にした早稲田探査ジャーナリズムプロジェクトの立ち上げに伴い朝日新聞社を2016年3月に退社、同プロジェクトのニュース組織兼発信媒体であるワセダクロニクルの取材・報道の総責任者(編集長)に就き、現在に至る。ワセダクロニクルは2017年6月に世界探査ジャーナリズムネットワーク(GIJN: Global Investigative Journalism Network)のオフィシャルメンバー。海外のニュース組織との連携も進めている。共著に『探査ジャーナリズム / 調査報道ーーアジアで台頭する非営利ニュース組織 』(2018年、彩流社)、『市民とつくる調査報道ジャーナリズム ーー「広島東洋カープ」をめざすニュース組織』(2017年、彩流社)など。

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