Investigative Journalism探査ジャーナリズムとは

探査ジャーナリズム(investigative journalism)とは、政治的・経済的・社会的権力が公開されることを望まずに意図的に隠している事実(fact)、またはそれら権力が偶発的に隠している事実を、気づき、調査し、発掘し、ストーリー(story)として構成したニュース(news/article)を最終的に公衆(public)に向けて暴露する(reveal)、事実探査型のジャーナリズム活動を指す。ここでいう権力とは、人格化された権力だけではく、構造や制度、システムによる権力作用も含む。また、事実とは、権力の腐敗や不正、不正義、不作為にかかわる事実を指す。

こうした探査ジャーナリズム活動を通じて、権力の作動によって生まれた犠牲者や被害者を救済したり、生まれるであろう犠牲や被害の出現を防いだりする。犠牲や被害の出現の原因となる権力の腐敗や不正、不正義、不作為を終わらせることを目的とする。つまり、探査ジャーナリズムとは、取材から記事のリリースに至るまでの一連のジャーナリズム活動を通じて、市民社会(civil society)の利益に立って、世界の改善・改良に貢献していく営為そのものを意味する。その行為主体は、ジャーナリズム(journal-ism)という「イズム(ism)」の担い手である「イスト(ist)」、つまりジャーナリスト(journal-ist)である。したがって、探査ジャーナリズムは、ジャーナリストの問題意識、問いと仮説、権力に対する対抗的な関係性の認識(antagonism)が端緒となって発露される、ジャーナリストの主体性に支えられた営為と言える。